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今回はちょっと恐いお話・・・
でも勘違いしないで読んでください。海の中にはトゲや毒を持った生物がいます。でもその生物が、人間に直接害をもたらす訳ではありません。これらの生物は自分の身を守るための防御として武器を持っています。それに知らずに触れて怪我をするという事が殆どです。そこで今回はそれらの知識を得ることによって、危険を回避していただきたい!という趣旨です。決してむやみやたらに退治しないように!でもここに書かれている事は危険な生物の一部と思ってください。
まず、アカエイ等は尾にトゲがあります。このトゲには毒があり、トゲをJ型に曲げて相手をひっかき、深い傷を負わせます。激痛とショックを伴い、傷口が大きく腫れあがります。対策としては水底にいるエイを間違って踏んづけないように。
ミノカサゴ、オニオコゼ・ダルマオコゼ等は主に背鰭のトゲに強い毒をもちます。激痛が伴い、毒が強い場合は全身に痛みが広がり、局部は腫れあがりひどい場合には吐き気、神経麻痺、呼吸困難に陥ることもあります。ゴンズイは背鰭、胸鰭の第1棘に強い毒腺を持ち、激しい痛みを伴い傷の周囲が大きく腫れあがり壊死することもあります。
ハチはすべての鰭の棘に毒を持ち、激痛があり腫れあがり、吐き気を伴うこともあります。ハオコゼは背鰭に毒が有り、痛みが数時間続き腫れることもあります。
次にヒトデやウニ。まず、オニヒトデは棘に強い毒を持ち、強いしびれがあり、腫れあがります。傷は治りにくく、死亡にいたる事もあります。
イイジマフクロウニは棘に強い毒腺を持ち、激痛、しびれ、腫れが広がり、声が出なくなることもあります。ガンガゼは棘が鋭く折れやすく、体内に棘が残り、痛みが数時間続きます。ラッパウニは棘の頭部に毒を持ち、肌が触れると毒を注入されることもあります。
次にクラゲ。カツオノエボシ、アカクラゲ、アンドンクラゲ、等は触手に刺細胞があり、肌に触れると刺細胞が体内に刺胞を打ち込みます。強い灼熱痛があり、赤いみみず腫れが起き、ショックや嘔吐、呼吸困難を伴う場合もあります。また、ハブクラゲはとても毒が強く、場合によっては死亡に至ることもあります。アオミノウミウシはカツオノエボシを食べてその刺細胞を再利用する恐いやつ。
次に、シロガヤ、クロガヤ、アナサンゴモドキ、イタアナサンゴモドキも刺細胞を持ち、触れるとピリっとした痛みがはしり、激痛がおき、赤く腫れた後、水ぶくれができてなかなか治りません。スナイソギンチャクは白い斑点のところに棘細胞があり、ピリピリした刺痛があり、赤く腫れあがります。ウンバチイソギンチャクは毒が強く、患部が壊死したり、痛みが数週間続くこともある。
ヒョウモンダコは顎歯に毒を持ち、嘔吐、衰弱、運動失調、呼吸困難、意識不明、ひどい場合は死亡もあります。アンボイナやイモガイの仲間は歯舌歯に強い毒を持ち、刺されたところは孔があき、紫斑がでて強い灼熱痛がおき、しびれ感が広がり、全身麻痺、呼吸困難、死亡に至ることもあります。
ウミケムシは密生する体毛に触れると激しい痛みやかゆみがあり患部は大きく腫れて水泡ができる。ゴマモンガラなどの仲間は縄張り意識が強く、産卵期にテリトリーに近づくと、硬い歯を剥き出しに体当たりしてくるので危険。
ダツの仲間は光るものに反応しやすく、夜水面近くの光にむかって水面を飛んでくる事がある。その上・下顎は鋭く尖り刺さることがある。大きいものは1m近くまで成長するものもいる。冬の沖縄はダツ漁の最盛期になるので、ナイトダイビングは注意が必要。
ウツボはその外見からとても攻撃的に見えるが、実はおとなしく臆病な魚。ウツボの住んでいる穴に手を突っ込んで追い込まない限りかまれることは無い。しかし、歯はカミソリのような切れ味なので、かまれた場合は無理に引き離そうとしないように。
ウミヘビは分類的にはコブラの仲間。その毒はハブの10倍ともいわれる。しかし、非常におとなしく、口も小さく、歯も小さな歯なので、よっぽど尾っぽをもって振り回す等の虐待をしない限り、ウミヘビの方から攻撃することは無い。ヘビの噛み傷は小さいが、放置すると危険が高い。30〜1:30で全身に筋肉痛、運動障害がおきる。吐き気、寒気、発汗を伴いって症状は悪化。筋力低下や呼吸困難から死亡する場合もある。
他にもいくつかの毒や棘や牙をもった生物もいるのですが、今回はここまでにしておきます。
では、万が一そういう生物により怪我をした場合は
どうしたらよいのでしょう?
まず、エイ・カサゴ・オコゼ・ゴンズイ・オニヒトデなどによる毒の場合は傷口から心臓に近い部分を軽く縛り、傷口が小さい場合は小切開し、毒を飲まないように吸出し、傷口を真水で洗い流し、局所をできる
だけ我慢できる熱いお湯に30〜60分浸し、温湿布をします。化膿しないように抗生剤軟膏を塗り、医師に見せてください。
ガンガゼやイイジマフクロウニの場合は可能な限り棘を抜き、真水で洗い熱いお湯に30〜60分浸し、抗生剤軟膏を塗ってください。クラゲにやられた場合は患部を擦らないように触手を取り除き、できるだけ早くアルコール、アンモニア水、重曹水、お酢などを数十分患部が乾燥しないように塗り、副腎皮質ホルモン軟膏を塗ります。シロガヤ、アナサンゴモドキ等もできるだけ早くアルコール、アンモニア水、重曹水、お酢などを数十分患部が乾燥しないように塗り、副腎皮質ホルモン軟膏を塗ります。
サンゴ等の触手にやられた場合はできるだけ早くアルコール、アンモニア水、重曹水、お酢などを数十分患部が乾燥しないようにし、抗生剤軟膏を塗ります。
ヒョウモンダコは傷口から心臓に近い部分を軽く縛り、できるだけ早く病院に行ってください。
イモガイは傷口から心臓に近い部分を軽く縛り、小切開して毒を飲まないように吸出し抗ヒスタミン剤を使用し、できるだけ早く病院に行ってください。
ウミケムシは付着した毒毛をセロハンテープなどで除去し、抗ヒスタミン軟膏等を塗る。
ゴマモンガラ等の襲撃を受けた場合は直ちにそのテリトリーから離れ、怪我をした場合は消毒や止血する。
ダツは夜水面でライトを平行に照らさないようにする。怪我をした場合は消毒や止血する。
ウミヘビにかまれた場合は、多くの毒を取り込まないように直ちにウミヘビを引き離す。患部の上方を軽く縛り安静にする。毒液吸引を行うが、道具を使うほうが懸命。タンニン酸(日本茶や紅茶の渋みの成分)はウミヘビ毒の中和作用があるといわれるので、お茶で患部を洗い直ちに医療機関へ。血清が必要になるかもしれないので、病院への一報も直ちに行う。
ちょっと恐いテーマになりましたが、大切なことは知識を得ることにより、危険を回避する事です。
地域が変われば、危険な生物も変わります。詳しくは魚の見分け方やナチュラリストコースで学んでください。
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